Road Movie

日々の出来事、思うこと。

エッセイ

お待たせしました。コーヒーになります。

おじさん「コーヒーになるの?」

バイト「は?」

おじさん「じゃあ今は何なの?いつコーヒーになるの?」

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またバイト君がおじさんに絡まれていますね。

こういったことを言って他人をわざと困らせる輩の気がしれません。


さて、おじさんとバイト君シリーズの第2弾。

前回はこちら
http://roadmovie.ldblog.jp/archives/4887784.html


思うに、この「なります」は「ございます」の意だろう。


つまり、バイト君は「コーヒーでございます」と言いたかったのだ。

とすると、この「なる」は「成る」ではなく、断定の助動詞「なる」と解釈するのが妥当ではないか。

「なる」の前の「に」も断定の助動詞であるから、断定の助動詞が被ってしまっており

文法的にはおかしいかもしれない。

しかし、それは純粋に文法がおかしいのであって、コーヒーがメタモルフォーゼするからおかしいのではない。

そこは、相手の言葉遣いの間違いを正しているのだから文意を汲みとった上での的確な指摘が求められよう。

(高度なおじさんはそこを踏まえた上で皮肉を言っている可能性があるので注意)


だが、文法が間違っているとも言い切れないだろう。

ことばは時代ともに変化するものだ。

断定の助動詞を続けたとしても必ずしも間違いとまでは言えない。

コーヒーでないものを持ってきてコーヒーに変化するのではなく

むしろ、これがコーヒーであることが強く断定されることにならないだろうか。

どうですか、おじさん?

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おじさん「・・・」

コーヒーでよろしかったですか?

おじさん「コーヒーで」

バイト「かしこまりました」

-1分後-

バイト「申し訳ございません。伝票が打てていなかったようで。コーヒーでよろしかったですか?」

おじさん「は?」

バイト「コーヒーでよろしかったですか?」

おじさん「よろしかったですか?ってなんなの」

バイト「なんなの、とおっしゃいますと?」

おじさん「だから、なんで過去形なの?今もコーヒーなんだけど『よろしいですか?』でしょ?」

バイト「はぁ・・・。でも、お伺いしたのは過去のことですし」

おじさん「君は日本語がなってないね」


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思うに、このバイト君の「よろしかったですか?」は

おじさんの言う「よろしいですか?」の意味合いと同じだろう。

そしておじさんもそのことは知っていてバイト君をいじめているのである。


これから日本語云々を語るのであるが、そもそもこういうことを言って

人を困らせる人の人間の小ささ、陰湿さというものをまずはじめに糾弾すべきなのかもしれない。

こういう連中は、相手の日本語を正したいという思いを持っている訳ではなく

困っている相手を見て優越感に浸る陰湿な人間なのではないのか。

テレビやインターネットで仕入れた良くも知らない情報を用いて人を困らせて楽しんでいるのだ。

きっとこういう連中は、友達もいなくて職場などでも疎んじられ

そういったストレスを絶対的に優位な客という立場を利用して

意見をいうべき正当な権利を持っていないのに、無理難題を人に押し付けるような輩なのだろう。



さて、バイト君のセリフにもあるように

「よろしかったですか?」というのは、過去のある時点において「よろしい」という状態でしたか?

という意味でしょう。

つまり、今あなたがコーヒーでいいかということはここではどうでもよく

過去にコーヒーを頼んだ(過去形)のかどうかがバイト君は知りたいのです。

つまり、過去形で聞いたからといって現在は変わっているということにはならないでしょうし

過去から状態が当然継続しているという前提での会話であると考えられます。

それに、「よろしいですか?」と言うのはどうも違和感を感じます。

シチュエーションを想像して「よろしいですか?」と言ってもらえればわかると思いますが

「よろしいですか?」と言うと、「もうこれでいいよね?これだよね?」の

丁寧表現のような気がします。

友達の家に行って「麦茶でいい?」と聞かれるのと同じ流れではないでしょうか。

喫茶店でコーヒーを注文して、店員が「コーヒーでよろしいですか?」と言えば

本当にコーヒーでいいの?というニュアンスが伝わってきます。

少なくとも私には。

そして、英語に於いては、過去形が丁寧な表現となりえます。

これは詰まるところ、婉曲表現なのではないでしょうか。

ぼかすことが美徳とされる日本においても、お客さんに対しては

今あなたが注文しているのはコーヒーですよね?と

ストレートに聞くよりも、過去にコーヒーを注文していますよね?

と聞くほうがよりスマートなのではないでしょうか。

ましてや、古来日本においては

物を口に運ぶという行為は元来人に見せられたものではありませんので

飲食店においてはなおさら婉曲表現が必要とされていると言えるのではないでしょうか?

どうですか、おじさん?

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おじさん「・・・」




つづく

「だけ」

私が中学の時の話。

当時ソフトテニス部だった私は練習試合をしていて

たまたま顧問の教諭とペアを組んでいたのだが

4ポイント先取で1ゲーム取れるのだが

3ポイント取られてしまった。

そこで教諭「1本だけ」と言われ

「1本だけ」頑張って1ポイント取った。

それを4回繰り返し、1ゲーム取った。




という経験を元に

「だけ」

という言葉の持つ心理的効果について考察してみたい。




「だけ」という言葉の意味は説明できないが、「~だけ」と言われると

「あー、これだけでいいのかー」

と思うと思う。

すると、そこ「だけ」頑張れるし、そこ「だけ」我慢できる。

実際面倒なことでも、「これだけ」と思うと意外とできちゃうし

意外と我慢できる。

そこ「だけ」我慢して、今「だけ」頑張れば、きっとタスクも完了できるしいい結果が待っている筈だ。



という効果が「だけ」にはある。

と私は思っている。


ので私は「だけ」という言葉を日常でよく使っている。

意識して使っている。


相手に面倒をかけてしまうそんなとき。

ちょっと「だけ」手を貸して欲しいそんなとき。

「だけ」を使っている。


もう口癖になっているかもしれない。

そして結果として相手に「あー、これだけでいいのかー」と思わせることに成功している

と思っている。


そんな力が「だけ」にはあると思っている。


みなさんも日々の生活の中で少しだけでいいので「だけ」を使ってみては如何だろうか。

住民投票の話

スコットランドは独立しないことになったみたいだ。

先日行われた住民投票で、独立反対が賛成を上回った。

さて、住民投票は住民の事柄に関わる重大事項を決定するために行われるが

それなら全部住民投票で決めちゃえばよくない?

消費税然り、集団的自衛権然り・・・

住民や国民の意見が如実に反映できる直接民主主義が理想なのでは?


確かに

(確かにというと上から目線のような気がするが、確かに)

確かに住民投票を行えば白黒はっきりできるし、自分の意見が反映されるという実感も大きい。

議会なんかには任せておけない!

正義感と責任感あふれる学院生の方はそう思われるでしょう。


だがしかし、すべてを住民投票で決定するのは実は危険なのだ。

仕事をしていないと思うかもしれないが議会は重要なのだ。


住民投票に付す案件は、基本的にYES/NOで片付くものが多い。

逆に言えば、住民投票ではYES/NOしか問うことが出来ないのだ。

これは、憲法解釈の変更や、税制といった非常に複雑で多様な選択肢がありうるものの決定には馴染まない。

議会において、議論を重ね、賛成と反対の双方の意見を出し落とし所をみつける

といった手法が望ましいと考えられる。

もちろん、住民(国民)が全員で話し合って物事を決定することが最も理想だが

現実的には不可能だ。

多様な代表が集まり議論を行う場所が議会であり

その議会で議論を行うことが出来るというのは間接民主制(議会制民主主義)のメリットだろう。


住民投票はその延長線上にあるいわば「切り札」なのだ。

議論が煮詰まり、案件のいいところも悪いところも分かった。

では、どうしますか?という「最終決定」を住民が行うことに意義がある。


なんでもかんでも投票で決定するというのはかえって混乱を招く。

多数決でも同じことが言える。

49対51でも決定したことが実行されるのだ。

それでは、集団のほぼ半分が不満の残るまま物事が進められてしまう。

果たしてこれが正しい決定の方式だろうか?

よく民主主義=多数決というようなことを聞くが

それは「少数を尊重した上での」多数決なのだ。

マイノリティを切り捨てることなく、多数派が少数派に配慮して民集が決定を行う。

これが民主主義だろう。


だからこそ安易に住民投票に頼ることは避けるべきだ。

そしてここで強調しておきたいのは議会の重要性である。

市民の代表が「熟議」を行い、ベストな決定を行う機関。

それが議会なのだ。

議会はその責任を自覚し、市民も自らの代表に責任を持たなければならないだろう。



なにか書き漏れがあるような気もするのだが、眠いので本日はここで筆を置かせてもらいたい。

蚊に刺された時の対処法

最近なにかと世間を騒がしている蚊ですが

皆さんは蚊に刺されたときどうしてますか?


爪でばってんをつける、ウナコーワクールを塗る、ほっとく。。。


しかし、すごく簡単でぜんぜん痒くなくなってしまう方法があるのです。


それは

セロテープ

を貼る。

です。


蚊の針には雑菌がたくさんついていて、それが元で痒くなるそうです。

しかし、蚊は刺す際に唾液を出すそうで

その唾液によって麻酔効果が得られ

刺されている間には痒みを感じないという訳だそうです。


蚊が飛び立つと、唾液がなくなり、雑菌が空気に触れて痒くなるそうです。


つまり空気に触れなければいいのです。

そのためのセロテープなんです。


原理はうろ覚えなので気になる方は調べてくださいね。