Road Movie

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GT-R

新型スカイライン


v37

11月11日、新しいスカイラインが日本で発表された。

海外ではインフィニティQ50として発売される。

今回のフルモデルチェンジは実に約7年ぶりだ。

V36型はかなり長い間売られ続けていたことがわかる。


新しいV37スカイラインは、V36スカイラインよりもワイド&ローなデザインとなった。

おそらくターゲットは日本よりかは海外に焦点を当てているのではないだろうか。

また、記者会見においても触れられていたが

日本市場でも、具体的な車名は挙げなかったものの、輸入車を仮想敵としていることは間違いない。


が、しかし残念なことに、未だに、「R32が、R34が」はたまた「ハコスカが、ケンメリが」という人が多い。

 スカイラインがスカイラインじゃない話はこちらの記事
 http://roadmovie.ldblog.jp/archives/4062708.html


スカイラインはスカイラインと言う名前の INFINITI G なのであって、本来のスカイラインではもはやないのだ。

それをいつまでもグダグダ引きずっているから、会社が倒産しかかるのだ。


さて、V37スカイラインはV36よりも、より筋肉質でエレガントなデザインをまとうこととなった。

日産の高級ラインやインフィニティの共通のデザインコンセプトであるダブルアーチグリルや

Cピラーの処理など、基本を抑えつつも、そのデザインコンセプトがより強調されているように思う。

さらに、日本投入モデルもインフィニティのエンブレムをつけている。

そしてよりフーガに近づいたデザイン。

これは何を意味しているのだろうか。


上記の記事において、私は「V型スカイラインは3台目のスカイライン」と述べた。

しかし、その3代目スカイラインもV35,36,37と3代目になった。

それぞれは異なったコンセプトが存在するのではないだろうか。


まずV35スカイラインは「スカイラインを捨てきれなかったスカイライン」だ。

V35セダンはそれまでの「スカイライン」を脱却し、高級スポーツセダンの様相を呈した。

それまで伝統とされてきた丸型テールランプを排し、イメージチェンジを図った。

しかしV35クーペやセダンの後期型には丸型テールランプが復活した。

このように、V35スカイラインはまだスカイラインの呪縛から脱却できていなかった。


V36スカイラインは「V型スカイラインとしてのスカイライン」だ。

はじめから「スカイライン」として開発された車両だ。

V35スカイラインに不満だった人も納得の行く仕上がりとなっているはずである。(高級スポーツセダンとして)


ではV37スカイラインはどうだろうか。

V37スカイラインは「完全に新しいスカイライン」だろう。

ここで旧来からの古い「スカイライン観」というものからの決別を図っているように感じる。

それは、丸型テールランプの廃止だけではない。

よりフーガに近づいたデザイン。

これは素人にはBMW5と3の違いがわからないようにブランドデザインの統一化が大きく図られたことを意味する。

これはヨーロッパなどの市場を意識してのことだろう。

そして、よりワイドになったボディ。

実はV36スカイラインの全幅は1800mmに満たず、見た目よりは非常に取り回しやすいのだ。

しかし、今回のモデルチェンジで全幅は大きく1800mmを超えた。

これは日本市場を考えて開発された「スカイライン」ではもはやないのだ。

ガチンコで輸入車に対抗しようという意識の表れではないだろうか。

そして価格も450万円~と非常に高価になった。

ハイブリッドシステムを搭載し、燃費はこれまでの2倍と環境やお財布にも優しい。

まさに現代のプレミアムスポーツセダンとして誕生したのがこのインフィニティQ50

スカイラインなのだ。


実はV36スカイラインはまだ発売している。

V37スカイラインはスカイラインハイブリッドと言う位置づけで

ガソリン車としてはまだV36スカイラインが購入できる。

現在日産はダイムラーとエンジンの開発をしており、スカイラインにも2Lディーゼルや

2.2Lターボの搭載があるのではないかと噂されている。

ガソリン車としてV36スカイラインの発売を続けるということは

このダイムラーのエンジンを積んだV37スカイラインが投入されるときにスイッチされるのではないだろうか。

投入時期はおそらくスカイラインクーペと同時だろう。

ダイムラーのエンジンを積んだスカイライン/スカイラインクーペもなかなか楽しみだ。


さて、忘れてはならないのは、スカイラインの系譜を引くもう一つの車種。

GT-Rだ。

gtrnismo


時期を同じくしてGT-Rは2014年モデルの発表、さらにnismoモデルの発表、

ニュルブルクリンク7分8秒とこちらも新しい情報満載だ。

GT-Rは、今や、最速量産ハイスペック(スーパー)カーの名をほしいままにしている。

さらに、次のGT-Rフルモデルチェンジではどうやらハイブリッドを搭載するらしく

「スカイライン」はまさに次の時代へと一歩を踏み出した。



スカイラインはもはやあなたの知っているスカイラインではない。



SHIFT_skyline

スカイラインは日産自動車が生産しているセダン・クーペである

その歴史は長い

とくに、その派生車種スカイラインGT-Rは名車として語り継がれています

しかし、そんなスカイラインもV35型からは

「スカイラインではない」

と巷で言われるようになりました

それまでの筋肉質なスポーツカーから

ラグジュアリー志向にシフトしました


私はV35型からのスカイラインは

「今までのスカイラインではない」

と思いますが

ハコスカ(など)からR30から始まるタイプへの変化も入れて

3代目スカイランと呼称したいと思います


でもまぁ、スカイラインじゃないのです

V35スカイラインは、もともとスカイラインとして開発されたものではありませんでした

もともとは日産の海外向けモデルであるインフィニティブランドで開発されていました

R34スカイランは大人の事情で生産終了が決定されており

この新開発のクルマを日本名「スカイライン」として発売したわけです

だからV35スカイラインはもともとスカイラインじゃないんです

それを分かって「スカイランじゃない」

と言ってるのは、すごく面白い言い回しだと思います


しかし、このV35スカイラインはクーペモデルが丸型テールランプを採用したことで

スカイラインの伝統を引き継いでいるとも言えると思います

以下はクーペの話になります

しかし、それまでの筋骨隆々としたボディから

流れるようなセクシーなボディラインへと変貌を遂げたスカイラインは

かっこいい、というよりも

「美しい」

という形容がとても似合う気がします


が、しかし

この史上最も美しいスカイラインは

日本で史上最も人気のなかったスカイラインでもあります

やはり日本人の「スカイライン感」は

これを「スカイライン」と認識しなかったのでしょう

ですが、またしかし

同モデルがインフィニティG35として売りだされた北米では

大ヒットを記録するわけです

もともとインフィニティのモデルとして開発されただけに

北米の感性をキャッチしたのでしょう


ところで、

これで日産・GT-Rがスカイラインの名を冠していないのも

納得だと思います


というV35クーペ好きの話でした

http://history.nissan.co.jp/SKYLINE/V35/0511/CONCEPT/main1.html